選ばれるフラ教室!フラパフォーマーのキャロル・ハルヨさん

フラをはじめて、20周年。
「話していると元気がもらえる」と言われるフラパフォーマー。
ハワイ・カリフォルニア・日本を飛び回るキャロル・ハルヨさん、登場!
H-Power PRODUCTION

「自分らしさ」出せてる?フラを通して体も心も解放させたい

──今の仕事について聞かせてください

ハルヨ ハワイとカリフォルニアに拠点をもちながら、フラパフォーマー、インストラクター、コリオグラファーとして活動しています。

──出版もされていましたよね?

ハルヨ フラに関する書籍と、エクササイズのムック本。DVDも出しています。

キャロル・ハルヨさん

──今の仕事をはじめたキッカケは何かあったんですか

ハルヨ 実は、フラが好きではじめたわけじゃなかったんです。20歳の頃、はじめて行ったハワイが大好きになり、フラをスタートしたんです。生まれも育ちも東京だったので、ハワイにはとても魅せられました。

──フラをはじめてどれくらいに?

ハルヨ 今年で20周年になります!

──素晴らしいですね!企業でも30年も継続できるのはごくわずかです。ところで、会社のネーミングに由来はあるんですか?

ハルヨ ”H★POWER PRODUCTION”という名前ですが、Hには3つの意味があります。「ハルヨ」「フラ」「ハワイ」をかけていて、パワーは、単純に力強さという意味です。なんとなくつけちゃった名前ですが、「フラスタジオ・○○○」と言う名称が多いなか、このスタジオ名は変わっているので、目立ってよかったかな(笑)と思ってます。

キャロル・ハルヨさん

──今の仕事を通して、業界や社会に対してどんな問題をもっていますか

ハルヨ 「内側にため込んでしまっているなぁ」と思います。これは、国民性的な部分もあるのかもしれませんが・・・・。「自分らしさを出したいけれど出せない。出し方がわからない」という人が多い気がします。フラは伝統伝承芸能で、古代ハワイでは宗教的な行為、神への踊りとされていました。だからなのでしょうか?フラは、“人となり”が滲み出るダンスだと、私は常々感じております。

フラを通して体を動かして、心も解放してほしいですね。私の生徒さんでも、最初は地味だったのに、おしゃれになって容姿がどんどん明るくなっていく方もいます。「こうやって自分らしさを出せばいいんだよ」と引き金をひいてあげると、突き抜けます。“HARUYOとフラ”というフィルターを通して、全ての女性を元気にしていけたら嬉しいですね。

キャロル・ハルヨさん

くやしさで泣いたハロウィン

──過去を振り返って「失敗したな」と思うことはありますか

ハルヨ 会社を設立して16年になるのですが、そのキッカケは「ビルを建てるから、ハルヨさんにスタジオ経営をやってもらえないか?」と、誘われたことだったんです。日本でスタジオをもってしまったら、拠点が固定されてしまうことや、金銭的にも難しいと思い、すぐに断りました。すると「お給料という形で面倒を見るから、お金のことは何も心配ない」とまで言ってもらえました。とても条件がよい反面「タダより怖いものはない」という思いもありました。私の父は経営者だったので、人からの誘いには慎重になるよう教えられてきましたから。

半年断りつづけていたのですが、最終的には、わざわざハワイまで足を運び、一緒に暮らす両親にまで挨拶をいただきました。そこまで私を望んで下さるなら・・・・と、条件をのむことにしました。

でも、オープンに向けてすすめていくなかで、「やっぱりムリかもしれない」と思うことが、少しずつ表にでてきました。私、六感人間なんです。最初のインスピレーションで、“無理”と思った仕事や、対人関係を強引に続けると、必ずと言っていい程、悪い結果となるんですよね。

オープンすると同時、100名以上の生徒さんが集まり、手探りながらも良いスタートを切る事ができました。それからちょうど3ヶ月経過した頃、オーナーから「スタジオを閉めることにした」と、唐突告げられました。でもね、この予兆は感じていたんです。何かくる・・・・何かが起こるぞ・・・・って(笑)スタジオを追われるように出て、悔しさと辛さの板挟みの中、レンタルスタジオへレッスンを移動し、全てを仕切り直して再スタート。

ありがたい事に、退会した生徒さんは数名でした。内部の事情を話すわけにもいきませんでしたから、「ビルに不具合があり」と説明いたしました。辛い時期でしたね・・・・。
でも、私を救ってくれたのは生徒さん。「私たち、ハルヨ先生にフラを習いたいんです。場所はどこでもいいですよ」。この一言は、今でも忘れる事なく、私の胸の中に大切にしまっております。

──契約当初からは想像できない変化ですね……

ハルヨ 見込んでいた売り上げが立たなかったのかもしれません。出て行くことを告げられたのは、忘れもしないハロウィンの前日。当時、私は31歳くらいでしたけれど、オーナーに対し、「私は絶対!こんな自分勝手な人間にはならない。人の気持ちがわかる、相手を思いやる大人になる」と、誓ったことを鮮明に覚えています。

キャロル・ハルヨさん

──壮絶な失敗談を共有していただきありがとうございます。「これが私の自慢だ」という話はありますか

ハルヨ 長年フラを継続していることですね。どんな事でもそうですが、ポッとでてすぐに消えていくケースが多いですよね。20年前にフラをはじめて、2003年に企業。そして、今日まで活動を続けていられる事は、小さい事ですが私の自慢です。「刺青だらけだし、ハルヨの踊りはフラじゃない」と、批判されることもありますが、「ハルヨのフラがいい!」と言ってくれる人もいます。若かりし頃は、他人の批評や周りを気にし、怯えておりましたけど、今はなんとも思わない。振り切れちゃいましたね(笑)。

──目指すところはどこでしょう

ハルヨ パフォーマンスを通して、人に感動を与えたいですね!フラという枠から飛び出して、他ジャンルのアーティストやミュージシャンの方とコラボしたり。HARUYOism的な本も出版したいので、日々、こまめに独り言をノートに書き留めております。

──苦しく、困ることもありますよね。そんなときに何を頼り、どう考えますか

ハルヨ 「そう見えない」と言われるのですが、私はとても内側に秘めて悩んじゃうタイプなんです。5年程前から、円形脱毛と戦っています。感情を上手く言葉にだせなくて、部屋で一人、体育座りしながら泣いてるタイプです。

──逆に、うれしいときは?

ハルヨ 同じように、内側でかみしめますね。

──そういうタイプに見えませんね……(笑)。

ハルヨ 人の前に立つ時は、“キャロル・ハルヨ”という一つの商品として、自分を認識させます。だからといって、ウソの私ではないんですよ。外に出たら、はみんなを楽しませることが私の役割だと思って、自然とスイッチが入るんですよね。

キャロル・ハルヨさん

一人っ子だけど甘やかされたことがなかった

──ご両親の好きなところ、きらいなところはありますか?

ハルヨ 母の昔ながらの奥ゆかしさをリスペクトしています。ものすごく厳しい人なんです。現在78歳で、戦争も経験しています。私は一人っ子なんですけど、甘やかされたことがありませんでした。小さい頃からの母の言いつけで、「人の顔を見たらまず、何かお礼を述べることはないか?考えなさい」。泣いたときには、「悔しかったら意地をかみなさい」と、常に言い聞かされ育って参りました。

父は74歳で、昔からおしゃれです。ベルボトムに、シャツの襟はビシッと立てて、素足に白のスリッポン靴。私が幼少の頃から今現在も、このスタイルは変わらず。

きらいなところは……う〜ん、そうですね〜。みんなB型なので、一斉にしゃべりだして話を聞かないことくらいですかね(笑)。

──周りからどんなあだ名で呼ばれますか

ハルヨ 「ハルヨ」もしくは「ハルちゃん」です。ハワイと本土で暮らして16年くらいになるけど、アメリカっぽいあだ名は一切なくて。かと言って、例えばいきなり “アンジェリーナって呼んで”って言われても、みんな困惑すると思うし(笑)

──人生の経験で印象に残っていることは

ハルヨ 出産ですね。女性にしかできない機能ですし、この体から人がでてくるという体験はミラクルでしたね!

キャロル・ハルヨさん

──ちょうど先日、妊婦体験をしたんですけど、しゃがむことも大変で「妊婦さんにはやさしくしなきゃ」と思いました

ハルヨ 日本の妊婦さんて、「私は妊婦だし」と、妊婦オーラをぐいぐい出しますよね。妊娠を病気のように扱うのは日本特有の文化で、もう少し開放的でもいいのかなと思います。妊婦になってからも体は動かした方がいいですし、妊娠する前から運動はしておいた方が良いですね。とくに、骨盤底筋群という部位を鍛えておくといいですよ。

──妊婦さん向けのレッスンもやっているんですか

ハルヨ 妊婦さんの為のレッスンは行ってはおりません。ピラティスという、インナーマッスルを鍛える運動のライセンスを取得しているので、骨盤を意識した軽い運動を組み合わせています。私は、臨月まで日本に出張して仕事をしていたんですけど、人それぞれ外にでられるタイミングは異なると思うんですね。メディアで「○ヶ月したら、妊婦さんは外出しちゃいけません。運動してはいけません」とかありますけど、自分の体調を見ながら、ご自身が決めていくのがいいと思います。

──ストレスを感じることもあると思いますが、解消法はありますか

ハルヨ 海ですね!ロングボードでサーフィンをすることもあります。海に入らなくてもビーチで本を読んだり、昼寝したりするだけでも幸せです。

──趣味はどんなことでしょう

ハルヨ 体を鍛えること♪。「年とって太ってきたんじゃない?」。なんて、絶対に言われたくないので、スタイルはキープしています。あとは、仕事が趣味ですね。常に動いていることが好きです。

──尊敬する人は?

ハルヨ 両親ですね。これはずっと変わらずにきています。

──「こだわり」があるなと、感じる人・もの・サービスはありますか

ハルヨ 「日本」という国ですね。昔は「日本はいやだ!窮屈だ」と思い、アメリカン・カルチャーに憧れていました。その結果、ハワイをはじめ様々な国へいき、日本を客観的に見られるようになってきました。私はまだ、人生の折り返し地点の半人前ですが、最近になって日本のよさを感じるようになってきましたね。

──具体的に日本のよさを感じる部分はありますか

ハルヨ たとえば、私が大嫌いだった縦社会・年功序列。今では、「秩序があっていいじゃない!」と、思うようになってきました。「あ・うん」でコミュニケーションがとれることもすごいですよね。若かりし頃は、なんでも言葉で表現する西洋文化に共感をしてきましたけど、今では静のコミュニケーションもいいなと思うようになってきました。

──外から見ているハルヨさんだからこそ、気づける日本の姿ですね

ハルヨ あっちこっちと寄り道した結果、自分が生まれ育った母国の素晴らしさを痛感しております。

──素晴らしいお話をありがとうございました!